ぶつかる水商売

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 クナイがまとうのはどう見ても女子高生の制服だ。しかも視力も悪くないのに伊達眼鏡まで渡された。  それで学者が適職だと診断されたと予想していた。  だが。 「未成年者のあっしに風俗嬢をやれと? それは労基に抵触するでござんしょ?」 「んー。それはこれから「実績」を上げて「昇段」すれば、可能ですですがね。クナイ様は公娼旅芸人という特殊な初期適職ですです」  公娼旅芸人? クナイには理解できない。クナイはこの衛星都市で働いて骨を埋めるつもりだった。 「とにかくクナイ様は職安寺当局が指定する場所へお向かいください。追って携帯に電文を送信します」  クナイはこれから職安寺が指定する場所へと向かう。
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