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白雪は、空いているひとつの鳥籠を開け、小鳥を中へと入れると、扉を閉じないまま、近くの椅子に腰を下ろしました。
「ここが窮屈だったら、いつでも出て行って構わないわ。ここにいる間を、楽しい思い出にしてほしいもの!」
確かに、この部屋は一階で、窓も全開です。
「お母様はこの部屋を「危ないわ、窓は閉めなさい!」って怒るけれど、わたしは貴方たちの自由を縛りたくはないのよ」
その日、白雪はどうぶつ達に囲まれ、夜はぐっすり眠りましたとさ。
◇
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