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魔女は森へ踏み入りました。
草木を掻き分け、動物たちを跳ね除けて。
実のなる木の前を過ぎ、そこには小さな小屋がありました。
「お嬢さん、お嬢さん。そこの肌の白いお嬢さん」
「あら、あなたは…?」
「あたしは物売りの老婆さ……お嬢さん、このくしなんか、どうかねぇ?」
「まあ!綺麗ね!!」
白雪ははしゃぎました。
「そうだ、髪をとかしてあげよう…なあに、お代はいいさ、サービスだよ」
魔女の言葉に、白雪は騙されてしまいました。
嬉しそうに目を輝かせると、魔女に背を向けて、庭の椅子に腰掛けました。
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