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「何なら、二人で北署までドライブしてくか?」
さらには、こんな提案までされる。
「あー・・・」
「結構です。検事にはまだ仕事が残っていますから」
言い淀む律華の手を引き、その言葉と共に割って入ったのは茅原だった。
「だから、ちーさんは無粋だってー。そのうち、馬に蹴られて死んじゃうよぉ?」
「では、死ぬ前にせめて私の矜持を全うさせていただきましょう。
仕事に戻りますよ、検事」
「えぇ?もう、わがままだなぁ」
「「・・・」」
どっちがだ
おそらく、同時にそう思ったであろう似内と後藤は顔を見合わせる。
そんな二人に構わず、律華は頭を下げた。
「そういうわけですので、一旦庁舎に戻らせていただきます」
律華がそう言った途端、消防隊員がこちらにやってくる。
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