死神の少女

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***  千葉県立卯木高等学校は松戸市にある市内有数の進学校だ。  その割に校内は割と自由で、和気あいあいとした空気が流れている。  昼休み、その教室の一角で槐は溜め息を吐いていた。 「やってらんねぇ」  購買で買ったパンを片手に、今日何度目か分からない溜め息を吐いてコーラを飲む。 「えーんじゅ君、どうしたの?溜め息なんて吐いて」  その言葉と共に、右手からコーラの缶が消える。  ・・・ 「お前が勝手にコーラを飲んでるからじゃないか?」  次いで、聞き知った声と共にコーラを飲む音が聞こえてきた。
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