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「・・・鈴月(りつき)、洋介(ようすけ)。
お前ら、何してるんだ?」
忌々しいと言わんばかりの声音で問うが、二人は堪えた様子もない。
それどころか、鈴月はコーラを飲み干した。
「酷いなぁ。一人ぼっちで寂しくお弁当食べてる槐君とお弁当を食べに来てあげたっていうのに~」
・
「正しくは、『槐の弁当を食べに来た』だろう」
呆れたように洋介は言及するが、何の救いにもなっていない。
「っていうか~、今日は律華お姉様の美味しいお弁当じゃないの?」
「・・・」
「また、怒らせて弁当作ってもらえなかったのか?」
呆れるように言われた洋介の言葉で、今朝の一件を思い出す。
あの件に関しては、自分に落ち度はないはずだ、と槐は言い聞かせた。
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