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「・・・」
どう反応していいか分からず固まっていると、彼女は槐の頭上でつまらなさそうに溜め息を吐いた。
「・・・槐ちゃん、どうしたの?
いつもなら全力で嫌がって振り払ってくるのに」
いやいやいや
「気まずくてテレてるんじゃない?」
「もしくは、バツが悪くて何も言えないんだろ」
お前ら、言いたい放題だな
心の中で反論するも、二人は全く堪えた様子はない。この状況で『記憶がない』などと口にしたら、非難轟々だろう。
さて、どう言うか
心の中に立ち込めているのは暗雲だったが、それを振り払うかのように槐は溜め息を吐く。
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