第四章 月はすれ違いの太陽を腕に抱く

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「……あの、聞いても嫌わないでくださいますか?」 「私がソフィーを嫌いになるなんてありえない」  ブルームを見つめて問えば、即座に心強い返事が。  喉元まで、残っていた想いが昇ってくる。  大丈夫。  だけど、でも。  心配ない。  素直に口にすれば、彼は受け止めてくれる。  内なるソルフィオーラが対立し合う。  そんな彼女の葛藤を知らないブルームはなかなか言わない妻にじれったくなったのだろう。ブルームは苦笑を浮かべた。 「ハハ。本当にどうしたのだ。そんな変なことを──」 「……欲しくて、たまらないのです」 「──言うつもり、な……は?」  しかしその瞬間が被ってしまって、ブルームはピタリと動きを止めてしまった。  やっぱり、という不安がソルフィオーラを襲う。だが、言ったものは取り消せない。 「ブルーム様が、欲しいのです……!」  半ば自棄になって、もう一度言い放った。 「……ソフィー……貴女って人は……!」  すると二度目の告白に、ブルームがとうとう額を抱えてしまった。ソルフィオーラから少し離れ、額に手をやったまま彼は天を仰いでいた。  その様に、やっぱりという思いが確信に至りそうになる。  欲しい、だなんて。はしたなく思われたのだ。  言わなければ良かった、そんな考えに頭が埋め尽くされていく。  後悔の念に押し出されて、ソルフィオーラの口からは謝罪の言葉が出ていこうとしていた。

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