仮カレ

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バスタオルを持ってバスルームへ入った。 熱いシャワーを流して、クレンジングでしっかり化粧を落とす。 頭からシャワーを被りながら、また考える。 やっぱり引っ越そうかな・・・ 隣にいるから余計にズルズルするんだ。 でも、引っ越すと言っても、お金がいることだし、簡単なことじゃない。 あぁ、ダメだ。 抜け出せない無限のループに落とされた気分。 「何ひとりでシャワー浴びてんの」 急にバスルームのドアがガラッと開き、彼が入って来た。 「やだ!何入って来てるの??」 「え?だって起こしてくれないから」 「待ってよ!起こす必要なんてないでしょ?」 彼はガラッとドアを閉めたかと思うと、シャワーで濡れた私の体を抱き締めた。
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