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「気にするな。
真美が緊張していることぐらいわかってる。
明日はオフだから、ホテルでゆっくり寝るといい。
俺に気を使うな。いいな」
優しい。
今日ばかりは上司としても尊敬すべき姿で、頭が下がる。
そのあとはもう彼に任せきりだった。
ホテルへ到着しても同じ。
私は本当に何の役にも立っていない。
それどころか、迷惑のかけっぱなしで、本当に無力だ。
意気消沈
まさしくこの言葉の通りで、何も出来ない自分を思い知った。
でも、気づけば何かトラブルなのか、早朝から彼の殺気立った姿を目の当たりにした。
溜め息をついて戻った彼は、かなり苛ついている。
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