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【彼の全てが欲しいと願ったではないか。】
「そりゃそうだけど……。
死ぬなんて知らなかった!」
【全てを望んだ時からそれは決まっていたこと。
お前の魂も彼の魂と一緒に喰らってやる。】
え?
私も死ぬの?
そっか、そうだよね。
悪魔と契約したら報酬は魂だっけ。
彼のいない世界なら……彼の魂と一緒ならそれもありか……。
(諦めちゃダメ!
こんな幻覚に惑わされて魂を差し出すなんてダメ!)
私の左肩にポンと天使さんが現れた。
【ぬう、何故貴様がここに……。】
あの声がうろたえている。
(この子は返してもらうわよ!)
天使さんは私諸共光の中へと入っていった。
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