『あなたの夢、かなえます。』

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  ストロベリームーンの夜、私は月を眺めるため窓を開けていた。 月はまだ顔を出してくれない。 「ちょっと冷えるかな?」 今年は例年より早く秋が来た。 9月半ばだというのに、一気に涼しくなったのだ。 衣替えもままならないうちに、布団だけは何とか取り出していた。 私は布団にくるまり、東向きの窓を開け月の出を待っていたのだ。 手の届くところには、湯沸かしポットとカップラーメンが用意してある。 体が冷えたら食べて暖まるつもりだからだ。 風流を愛でる人ならきっとお酒におつまみと言う組み合わせだろう。 「まだかな?」 私は気になって布団から這い出ると、身震いをした。 窓に近づき窓から顔を出しては月がないかを確かめる。
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