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広告の内容はすでに書き換えられてあった。
広告上部に『ようこそ、夢叶え屋さんに!』
そう書いてあり、紙一面に扉の絵が描かれていたのだ。
ゴクリと生唾を飲み込んで、広告に描かれた扉のドアノブに手を伸ばす。
そしてドアノブにふれた瞬間まばゆい光に包まれた。
【汝の願いを聞き届けよう。】
頭に直接響く声。
天も地も解らない空間に私は浮いていた。
【愛しいあの人の全てがほしい……だよな?】
「うん。」
不思議と恐怖は感じなかった。
ただ私を支配していたのは黒い欲望。
私は悪魔の言葉に頷いてしまったのだ。
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