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「やっと着いたぁ~、ここが有名な夢の叶え方を教えてくれる仙人が住んでいると言う山かぁ~。ほんま大変やったなバス1時間も乗ってケツ痛いわぁ。せやけどこんな山の中に人なんているんかなぁ?」
ガサガサ
「えっ!」
ガサガサ
「うぁ」
ガサガサガサガサガサガサ
「わっ! なんや、トイプードルやないか!せやかて、なんでこんな所に愛くるしいワンちゃんがいるんや……あっ首輪している。しかも首輪の間に手紙が挟んでいるし、もしかして……ちょっと読んでみよう。え~なになに……」
~山中くんへ
突然でびっくりだよね。こんな手紙を書いたのは、前から私が山中くんの事が気になっていたからです。
山中くんは私の気持ちに気付いて無いかも知れませんが私はずっとずっと、あなたの事ばかり見ていました……
「うわっ!これラブレターやん!なんでこんな所にあんのかなぁ、もしかしてこのトイプードルを使ってここに書いてある山中くんに手紙送ろうとしてたんちゃうか?……
ってか、めっちゃ犬逃げたやん!
それ行けーゆうて、めっちゃ山の方に走っていったやん!面白すぎるわ、山中の所にゆうてこんな山の中にってアホな犬やなぁ!」
犬「クゥ~ン」
「そないな目しな!あと俺は山中違うからな!まあええわ続き読も、え~続きはなになに」
~私はずっとずっとあなたの事ばかり見ていました。
私はあなたに……
ガサガサガサガサガサガサガサガサ
「うぁ!」
「うぉ!」
「びっくりしたぁ!なんやおっさん!急に目の前出てくんなや!」
おっさん「あっ……すいません」
「すいません、あらへんわ!なにしてんのこんな所で!」
おっさん「えっ……私ですか?」
「お前や!他に誰がおんの?」
おっさん「あっ私?私は実は犬を追いかけておりまして」
「いぬ?どんな犬?」
おっさん「明美です」
「誰が犬の名前を聞いとんねん!犬種や犬種!」
おっさん「あっ私が明美です」
「お前が明美かっ!
違うわ!犬や犬の事を聞いとんねん!……ほんでおっさん名前は明美なん!?」
おっさん「えっ?」
「えっ?違うわ!犬や!犬の事や!あとお前の事もや!ってか、なんでこの距離で聴こえてないねん!」
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