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俺、上月 守人(こうづき もりと)は、薬剤師を目指す、大学生であった。
今は、喫茶店ひまわりの店員であり、ビールを運んでいる。
「ビールとおでんです!」
元気に言うと、雰囲気に合わないと、やんわりと氷渡(すがわたり)に窘められる。
夜はいつも、氷渡が店員をしていた。
氷渡は俺と同郷の同じ年で、幼馴染でもあった。
でも氷渡は、特に俺と仲が良いということはない。
氷渡は、市長の息子で、エリートであった。
今も、弁護士を目指して、こちらの世界に来ている。
氷渡が店員をすると、それはどこでも、豪華な雰囲気になり高級店のようになる。
喫茶店ひまわりも、定食屋から一転していた。
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