女三人その後

3/4

32人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
「昨日も遅くまで仕事してたの?顔むくんでるわよ」  曇った眼鏡をかけて湯船に浸かる美穂に陽子は美顔ローラーを差し出す。 「これ使ってみなさいよ」 「あ、ありがとうございます。そうなんです。最近前より仕事が忙しくなっちゃって。わたしチーフになったんですよ」  美穂はローラーを受け取る。 「あら、すごいじゃない」  よく分からないといった顔をする芽以に陽子は「偉くなったってことよ」と説明する。 「やっぱ女は仕事ですよ」  美穂は美顔ローラーを頬に這わせ、これ効きそう!と感嘆の声をあげる。 「実はわたしも今アフィリエイトで稼いでて、そのお金でおなべバーに通ってるの」 「おなべ?」  芽以が美穂に「おかまの反対、男を装った女ってことです」と説明する。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加