13人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
俺の朝は大体決まっている。
朝6:30分に起きて、食事して、学校に行く準備をして、出掛ける。
至って普通だ。
誠「おはよう、智哉。」
智「おはよう、兄さん。」
朝食は大体兄と二人で食べる。
父は朝早くに会社に行くことが多い。
会社の方が落ち着くようだ。
誠「どうだ?学校は?」
智「特に大したことはないよ。強いて言えば文化祭が近くなってきたから若干騒がしくなってきたくらいかな。」
誠「文化祭かぁ。懐かしいなぁ。」
兄は現在大学生だ。
県内で超有名な大学で特待生として注目されている。
智「さて、そろそろ行くかな。」
誠「行ってらっしゃい。気を付けてな。」
智「了解。」
兄は笑顔で見送ってきた。
…イケメンだなぁ。
そんな風に思いながら部屋のドアを開けた。
?「行ってらっしゃいませ。智哉お坊っちゃま。」
智「行ってきます。妙子さん。」
玄関で見送ってくれたのは家政婦の梅原妙子(うめはらたえこ)さん。
とても優しい女性だ。
僕の話をちゃんと聞いてくれる。
ただ、お坊っちゃまと呼ぶのはやめてほしい。
地味に恥ずかしい。
まぁ、言っても直してはくれないのだが。
若干諦めながら俺は家を出た。
最初のコメントを投稿しよう!