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「あ、そういえば、私達も早くクラス発表見よう!」
怜美に促され、私達も多くの生徒達の中に入り、掲示されているクラス発表張り出しから自分の名前を探した。
「あ!あった!」
自分の名前を見つけ、綾は声を上げた。クラスを見ると、「2年3組」だった。
「私も!やったぁ~!また同じクラスだね!!」
怜美と綾は抱きつき、2人で喜びを噛み締めた。
その時、綾の視界の端に見知った背格好の人が映った。
綾は驚き、顔をそちらに向け、その人物を探したが、人が多く、見つけることができなかった。
「どうしたの?綾」
「う…ん。今、亜輝先輩がいたような気がしたんだけど…」
「え?だってさっき亜輝先輩、校舎の中に入っていったじゃん」
「うん…だからおかしいなぁって思って…」
「あまりにも好き過ぎて幻でも見たんじゃないの?」
「ち、違うもん!!」
そうからかってくる怜美に言葉を返しつつ、綾も気のせいだったんだと思うことにした。
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