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<蓮47>
主任の息が当たって首筋がくすぐったくて仕方ない。大人しく座っていたくても、ついもぞもぞと動いていまう。つと、首筋を舐められた。
「あっ、ん」
自分の声なのにトーンがいつもより高くて驚く。
その声をスタートの合図のように床に転がされ上から押さえつけられた。もう、何も出ない。絶対に無理だと思っていたのに結局、ベッドまで抱えられる。
気が付くと泣きながら、喘いでいる自分がいて驚愕する。結局意識がなくなって落ちるまで解放してもらえなかった。
思考までぼんやりとして、結局日曜日はベッドから起き上がることさえできなかった。
主任と付き合っていたら体もたないですと伝えたら、セックスしてたら体力もつくだろと笑われた。日曜日の夜は抱きかかえられるようにして、狭い風呂に入れられ、手を繋いで眠った。
朝目が覚めた時に目の前には綺麗な寝顔が、こっそりと柔らかな唇に近づこうとした時に主任と目が合った。
「えっ?いつから起きていらしたんですか!」
「おはよう、起きたのは一時間くらい前かな。お前の顔見てたよ。名残惜しいがそろそろ準備しないと会社に遅れる、朝飯食ってから出ようか」
準備をしながら恋人の顔から、いつもの主任の顔に変わっていた。
なんだか寂しい。
そう考えていたらカチヤリと何かがテーブルにおかれた。
「これ鍵な、お前の方が先に帰るから」
帰る?ここに今日も帰れるんだと思うだけで、今日一日の仕事を頑張れそうな気がする。夢のような週末は終わったと思っていたのに嬉しくて仕方ない。
「鍵の受け取りってことで認印、ここな」
そう言って主任はいたずらっぽく笑って自分の唇を指差した。近づくとグッと引き寄せられて口内を犯された。
それだけでがくんと腰が抜け、座り込んでしまった。
「さて、充電完了だ。出かけるぞ、蓮」
やっぱり、体がもたない……そう改めて思った。
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