第一章 仔犬との出会い

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 シャワーを浴びると、少しだけ疲れが取れた気がした。しかし、ここに客用の布団はない。ベッドに寝ている上原を端に押しやり自分の眠るスペースを作る。  去年の夏、あいつと別れてから、誰かと寝所を分つ事は無かったと考えながらベッドの反対側に潜り込む。ダブルベッドとは言え恋人以外と寝るには狭すぎると、ため息が出た。
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