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「あんたねー!あんたのお陰で私たちはあ」
「いらっしゃあい、ロー」
何?
ミズキンダ、何ハートのお目目、してんのさ。
あんたまだ懲りないの?
「今日も取材?私たち今ミーティングしてたんだけど後五分ほど待ってくれたらお茶タイムにするから」
おい、ミズキンダ。いつの間にそんな仲良くなった?
「待つ待つ~!
ねー、独占インタビューさせてくれる?秋天の意気込みと引退後の女子プロレス転向について」
こいつナニ言ってんだ。
「プロレスには行かないってば」
私の言葉に、えー?っと意外そうな顔をされてもね。予定はないない。
「じゃこれさ、どう説明する?」
見せられたのはタブレット。言われるまま、再生ボタンをタップすると。
どうやら隠し撮りっぽい、
テーブルの下かな?
「じゃあ、秋天終わったら早速引退式に」
この声は、せ、先生?この組んだ細くて長い足には見覚えありすぎだわ。
「彼女たちならテレビ写りも悪くないし、人気あるからバッチリだよ」
これは聞いたことない。
「宜しくお願い致します、社長」
「説得のほうは」
「バッチリです。彼女たちのデビュー戦はフランスにしてくれるんでしょう?」
「やっぱりそこは華々しくいかんとなあ」
わっはっは………。
そこで終了。
「あー。ミズキンダ」
「あいよ」
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