好感度マイナス

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 悶々と考えているうちに料理が運ばれ食事を始める。うん。鶏肉のソテーうまし。 「ねぇニベウス....そんなに勉強量が辛いなら、ハーグと相談して時間を減らして貰いましょうか?」 「いえ、大丈夫です」  お母様が過保護を発揮しだした。  おにゃのこにふられて落ち込んでるだけです。サーセン。  そんなこんなで食事を終えると、目の前にお茶のような液体の入ったカップが置かれた。 「何ですか、これ」  湯気を発てた液体は黒に近い茶色で、何だか不味そう....。 「昨日、ルキウスが言ってた薬よ。少し苦いだろうけど、これを飲めば良くなるはずだから」  ま、まじかー....  チラリとお母様を見るとニコニコと俺を観ている。  飲むまで部屋に返す気はないようだ。 「......ぐっ」  どうやら、逃げ場は無いようだ。 しかたなくお茶を飲むと、予想以上の苦味につい吹き出しそうになった。  に、にっげぇ???......  良薬口に苦しってか、でもこれは苦すぎる....。  本当は今すぐ止めたいのにお母様の無言の圧力に逆らえず、俺は何とか薬を飲み干した。
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