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「『バレバレ?』って・・・バレバレに決まってるっしょ!」
綾菜くんはそう言うと苦く微笑んで癖のある明るい茶色の髪を撫で付けた。
綾菜くんの髪色は春海くんの髪色よりも明るい。
校則に引っ掛からないのかな?
僕はそんなことを思いながら綾菜くんを観察した。
明るい癖のある髪にクルリとした大きな目。
鼻と口は小さめで耳にはピアスが付けられていて・・・あれ?
・・・ピアス?
僕は綾菜くんの耳へと目を向けた。
・・・ピアスは・・・校則違反・・・だよね?
え?
てか、ちょっと待って?
綾菜くんの右耳のそのピアス・・・。
僕は隣の雛人くんの左耳へと目を向けようとしてやめた。
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