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「友利先輩・・・顔も耳も真っ赤ですよ? まるで『図星』って言ってるみたいに」
そう言ってニコリとした雛人くんの微笑みの攻撃威力は強烈なものだった。
ヤバい・・・。
僕のライフゲージは朝から真っ赤だ・・・。
僕は回復アイテムも回復魔法も使えないのに・・・。
「ち、違う!! これは雛人くんが変なことを言うからっ!!」
僕は精一杯の抵抗と攻撃を雛人くんにしてみたけれど、そんなもの雛人くんには効きっこない。
だって僕は『受け』側の人間だから・・・。
だって雛人くんは『攻め』側の人間だから・・・。
「そんなに変なこと・・・ですか?」
そう言って雛人くんはまたニコリと微笑んだ。
ほら・・・。
やっぱり効いていない・・・。
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