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橘さんのごもっともな意見に心で頷いた。
「脚だけで聖夜を勃たせるたあ、相当だな晶も」
「気付いてんじゃねーよっスケベっ!」
ニヤリと笑う社長から隠すように腰を捻って足を組み直した。
くそ、ムカつくっ…
そう思いながら、少し忙しくなってきた店内を必死にきりもりする晶さんに胸が疼く。
それこそ背の高い晶さんがテーブルを拭こうものならギリギリでパンツが見えそうだ──
それを気にしながら身を捩ってテーブルを拭いて回る。
「エロ過ぎ……」
俺は小さく呟いた。
馴れないミニスカで動き回る晶さんが健気でなんだか可愛かった。
「お待たせしました。和らぎ和食セットです」
ホールの他の席を動いて回る晶さんに代わってママさんらしき人が膳を運んできていた。
人数分揃った食事に手を付けながら、晶さんからどうしても目が離せない。
回りに居る男の客全部の目線が気になってしょうがなかった。
はっきり言って、エロいことを考える男の目は正直なもんだ。
本能のままの視線は偽ることができない。
どいつもこいつもっ…
スケベ丸出しで晶さんを追っている。
そんな店内の隅でグラスが倒れる音が響いた──
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