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我慢してた分、少し荒々しい──
それがなんだか興奮する。
首筋に潜り込んでキスをしながらたまに甘く噛んでは舌を這わす。
ぞくぞくとした甘い痺れ…
夏希ちゃんの熱い息。
隠る熱を吐きながら低く掠れた声で囁く言葉に身体中が疼く…
「晶さん…すき…っ…めちゃくちゃ好きっ…」
急ききる呼吸。時おり苦し気な夏希ちゃんの表情が月明かりを背にして色っぽく艶めく…
ああ、スイッチ入っちゃったね──
これは禁欲解禁全開だわ…
情熱的な夏希ちゃんの言葉責めが今夜は聞けそな気がする。
熱い唇が胸元を這う。
少しでも声を漏らそうならそこを集中的に犯し始める。
キスの雨を肌に受けながら少しずつ身に纏っていた布を剥ぎ取られ、見つめては覆い被さる夏希ちゃんの熱い責めはあたしの肌を震わせたっぷりと濡らしていた。
指先が下衣の中に潜り込む。
そこに触れた瞬間、夏希ちゃんの動きが止まった。
「…濡れすぎっ……」
そんな怒らなくても──
赤い顔で強く訴えてくる。
濡れるのはしょうがない…
「夏希ちゃんのせいじゃん…怒んないでよ…」
「……っ…ホントに俺のせいっ?…元彼のこと考えなかったっ?…」
赤い顔して悔しげに下唇を噛む。
「………」
「なんでそこで黙るわけっ?…もう、晶さんどんだけ俺を不安にさせるっ?…ほんとたまんないっ──…」
ガバッといきなり抱き締めてきた。
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