第8話「もう魔王なんてどうでもいい」 城跡~7人

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「皆さん、何をボーっとしているのですか。デルカダールの追っ手が近くにいるかもしれないんですよ。一刻も早く魔王を倒す旅に向かいましょう」 「えっ? あっ・・・あのさぁ・・・」 ヨシヒコの切り替えの早さについて行けない5人でした。 「アタシ、頭の回転が追いつかない」 「いいんじゃない? 何はともあれ、今まで通りヨシヒコちゃんと旅をするだけでしょ」 「なぁ元・国王様に元・王女様、あんな勇者でいいのか?」 「あんな風に成長しているとは思わなかったが。ワシはヨシヒコが生きてくれていれば」 「もし人違い、勇者違いだったら怖かったけど、ロウ様の血をしっかりと受け継いでいるんだなって私は思えたから、逆に安心したわ」 マルティナの一言にロウが固まり、カミュたちの白い目が向けられます。
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