2旅のドルイド

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「僕が誰か・・・ですか」  二人の男はたじろぎ始めていた。 「僕の名はカドワロン、地母神ダヌに仕えるドルイドにして・・・」  旅の少年、カドワロンは言いながら二人に右の掌を向けた。 「新たなブレトワルダを探し求める者です」  二人はその身を強張らせて、息を呑んだ。 「・・・イアー」  カドワロンの呪文が、小さい声ながら辺りに響いた。 シュパッ! 「それはちょっとしたお仕置きです?」  カドワロンがニコッと笑った。 「「へ?」」  一瞬、なんのことか分からなかった。先ほどのように光も何もなかったからだ。しかし、それが余計に怖い。二人が恐る恐る互いの体を見ると、二人の両手が凍りついていることに気がついた。 「早く溶かさないと、凍傷になりますよ」  カドワロンの言葉を聞くと、二人は声にならない悲鳴を上げて走り去っていった。
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