2人が本棚に入れています
本棚に追加
まずはサルペドンが、帰ってきたマリアたちの報告を受ける。
「それでマリア、どうなんだ?
ヘファイストスは友好的な態度をとっていたか?」
彼女たちの一仕事をねぎらうべく、
酒田のおっさんがマリアたちに熱い紅茶を煎れる。
条件反射で頭を下げるが、
サルペドンにどう答えていいのか、
マリアは首を傾けて、一度グログロンガに視線を合わせた。
とは言っても、
口下手なグログロンガならなおの事、
余計どう説明していいか分からないようである。
そこでやむなく、マリアが答えやすくなるよう、サルペドンがフォローを・・・。
「なんだ、マリア、難しい注文でも出されたのか?」
ようやくここで彼女の口が開く。
「あ、は、はい、えーとですねぇ・・・、
友好的かどうかという意味では、とても感じの良い方でした・・・。
とても謙虚で・・・。」
「ふむ?」
「ただ・・・謙虚すぎて・・・
あまりオリオン神群らしくないっていうか、
それこそ、職人気質の気のいいおじ様という印象です。
足が悪いのか、荷車のようなものの上に乗ってました・・・。」
最初のコメントを投稿しよう!