困惑するマリア

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  まずはサルペドンが、帰ってきたマリアたちの報告を受ける。  「それでマリア、どうなんだ?  ヘファイストスは友好的な態度をとっていたか?」 彼女たちの一仕事をねぎらうべく、 酒田のおっさんがマリアたちに熱い紅茶を煎れる。 条件反射で頭を下げるが、 サルペドンにどう答えていいのか、 マリアは首を傾けて、一度グログロンガに視線を合わせた。 とは言っても、 口下手なグログロンガならなおの事、 余計どう説明していいか分からないようである。 そこでやむなく、マリアが答えやすくなるよう、サルペドンがフォローを・・・。  「なんだ、マリア、難しい注文でも出されたのか?」 ようやくここで彼女の口が開く。  「あ、は、はい、えーとですねぇ・・・、  友好的かどうかという意味では、とても感じの良い方でした・・・。  とても謙虚で・・・。」  「ふむ?」  「ただ・・・謙虚すぎて・・・  あまりオリオン神群らしくないっていうか、  それこそ、職人気質の気のいいおじ様という印象です。  足が悪いのか、荷車のようなものの上に乗ってました・・・。」  
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