パキヤ村へ

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  ッギャーーッ!!  「うわっ!」  「狙えっ! こっちにもう一度来るぞっ!!」 「嘆きの荒野」を通り越し、再び岩場の端々に緑が散在している・・・。 が、つまりそれは、 数多の生命が再び活動活発になる場所に戻って来たということだ。 そして今、スサのメンバーたちは、ピュロス王国王都ピュロス目前において、 一匹の翼手竜に襲われていた。 プテラノドンだか、それに類する古生物の一種だろう。 いまだこの地底世界には、 彼らが出会ったこともない生物に遭遇する危険もあるのだ。  ダァン! ダァン!! ライフル攻撃がもっとも効果的に思えたが、 意外とその姿は小さく、狙いが定まらない。 ショットガンならば撃退も楽だったろうが、 部隊の戦闘に適さないショットガンは装備していないのだ。 上空から滑空する翼手竜が叫び声をあげるたびに、 攻撃手段を持ってない隊員たちは逃げ惑う。    
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