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筋骨隆々の・・・
いかにも肉体労働者・・・というイメージか、
あまり神様といった雰囲気ではない。
タナトスやトモロスのように剃りこんだ頭ではなく、
純粋にはげているのか、頭頂部は光を反射する。
後頭部や耳の上はちゃんとブラウンの髪が残ってるので、
まぁ、オヤジくさいといえばそれまでだ。
・・・ただ、少し気になるのは、
その逞しい上半身とは逆に下半身がやけにみすぼらしい。
まるで、子供のころから発達していないかのようだ。
なお、部屋の中は高熱の窯があるせいか、室温も高くヘファイストスは汗だくだ。
ヘファイストスは体勢も変えずに、神官に顔だけゆっくりと見上げる。
「・・・ポセイドンは来ているのか、来ているのかな?」
「はっ、ただ今、村の広場に3人の男女がやってきております。
伝令のようですが、ポセイドンさ・・・がいらっしゃ、
いえ、来ているかどうかは・・・。」
どうもポセイドンを呼び捨てにせねばならない事に抵抗があるらしい。
ただ、現在の主・ヘファイストスは特に気にしてもいないようだ。
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