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「そこからでも這い上がる。あやめ、見守っていてくれ。」ニカッと笑う裕ちゃん。
当たり前じゃない。私は貴方には妻なんだから。
結局私は、最初の夢は叶って、あとは未定って書いてだした。先生も私の状況をわかってくれたらしく、それ以上は追及されなかった。
3年になって、裕ちゃんの誕生日に入籍。私は晴れて嶋田あやめになった。きゃー、嬉しすぎるんだけど。
夏のインターハイは初優勝を飾った第1高校。残念ながら、一緒に応援する夢はここでは叶わなかった。出産予定日が、大会と重なったため、私は自宅待機。テレビで応援することに。
決勝戦のホイッスルがなった時に、私は産気づいてしまい、病院に搬送。翌日、元気な女の子を出産。やはり、裕ちゃんは決められた血族だったようだ。
私の呪われた血筋は、長女を授かったことにより終焉をむかえたのである。
初産とは思えない安産であったため、二学期からは学校に復活。
選手権2連覇を果たすため、進学校では異例の三年生レギュラーは全員残った。
そして、私の夢は、裕ちゃん達の活躍により、叶うのである。
私達は娘を抱いてM大の入学式へ。
M大には、二年先輩の上杉さんや、選手権初優勝メンバーの南さん。高校のレギュラーメンバーに加え、なんと東北高校の倉本君が入学。
M大は順調にリーグをあげていき、遂に全国制覇を成し遂げる。
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