第2章 無限回廊2周目

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今、寝室にいる。 さっきまで・・・私はどこにいたの? 見渡すと晴馬がうつ伏せで寝ていた。 眉間に皺を寄せて、悪夢でも見ているような表情を浮かべている。 怖くなって彼に抱き着いたら、うっすらと目を開けてから抱きしめてくれた。 「・・・どうした?」 掠れた声で、聴いてくれたから・・・。その優しい言葉に私は泣き出した。 「怖い夢を見たの・・・。お母さんも私も・・・死んじゃう夢・・・」 ハァ…と、晴馬がため息を吐いた。 それから、覆いかぶさってきてキスをしてくれる。 「死なせない・・・俺が守ってやる」 手をつないで、キスされている間もずっと胸騒ぎが消えてはくれなかった。 こんなこと、している場合じゃないっていう感覚が私の中で暴れているみたいで・・・
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