美沙子へ

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この文章はこの2ヶ月程の間ほぼリアルタイムに進行しておりました。 美沙子にはこの場を借りて謝りたいと思います。 彼女の作品やその登場人物を愛していたし、許されるならばこれからもそれが公開されている限りは私は一人の彼女の作品のファン、単なる愛読者に戻りたいと思います。 そして彼女が私にこの先を読んで欲しくないと言ったノンフィクション作品を読んでしまった事も深くお詫びしたい。 彼女をもっと知りたい好奇心が勝りました。 短い期間ではあったが私は彼女を愛していたし、かけがえのない存在であった事は事実でした。 こんな冴えない中年男を愛して求めてくれてありがとう。 時に仕事が上手く行かず落ち込んでいたり、自信を無くしていた時期にどれだけ元気付けて貰っていたかと思うと感謝しかありません。 小説や音楽の話はこれほど深く語りあえる方は以後出会えないかも知れません。 私の気持ちがこうなってしまい、これ以上は自分自身に嘘を重ねたり、あなたを惑わせたりする事は本意ではありません。 そして決して遊びとか、浮気とか浮わついた気持ちで近づいた訳ではない事をどうか解ってください。 私には相変わらず、嫁や彼女はいません。 私としては精一杯まっすぐな気持ちであなたと向き合ってみた結果でした。 この作品を書かせてくれたのはあなたのお陰でありました。 ありがとう美沙子ちゃん。 どうか、お元気でね。 筆者 早坂より
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