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思い当たる所はあった。
この少し前、彼女の小説の更新ページ数はやけに多かった事と内容が何故かエロ路線一色となってしまい、歯止めの効かないセックス描写が続いていた。
過剰なエロ路線は心配していた通り、運営から強制的非表示を食らうようになって行った。
それを修整する作業についても烏龍茶さんとは話していたが、やむなく18禁作品にしてみたりはしたものの解決には至らなかった。
結局更に描写が過剰になって行き数ページどころではない非表示状態になってしまった。
私は柔らかく指摘はしていたが、もっとはっきり彼女に伝えるべきだったかも知れない。
『あなたの作品の魅力や持ち味はエロではない』
悩んだが伝えなかった。
内容や展開についてをファンが指図するべきではない。
そして彼女との関係を悪化させたくもなかった。
後に知るがその頃の彼女は躁鬱の躁状態にあったらしい。
本人に自覚はないが不自然に明るく行動的になりハイな状態が続く。
強制的非表示を何度食らってもめげないというか懲りない所はおかしいと感じていたが、これだとなるほどと理解出来た。
だがその頃の私はそれを知らない。
烏龍茶さんからは案外呑気に感じるような前向きなメッセージが帰ってくるものだから気が付かなかった。
そして彼女との連絡と作品の更新は突然途切れた。
以前にもこのような事があったが、今回は戻って来ないのではないかと思った。
何しろ私には彼女と連絡を取る術がない。
ただ、待ち続けるしかなかった。
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