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それから数ヶ月が経った――。
「やっぱりね、僕分かったんだ。3人のうちで誰が一番好きかって」
その日は
思いがけず唐突にやって来た。
「だけど汐里……どうするつもりだ?」
「先の事は分からない。でも3人のうちであなたが一番好きだってことは自分が一番よく分かってるし、きっとあとの2人だってうすうす勘付いてるはずさ」
秋の終わり。
僕は孔雀の群がる庭先の木陰に座って
温かいカウチンセーターの着た彼の胸元に顔を埋める。
「本当はずっと前から気付いていたんだけどね」
「え?」
「あなたを愛してるってこと」
「いつから?」
僕の肩を掴む手に
いつになく力が籠る。
「いつからだよ?」
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