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ストラップで4足歩行ロボットに固定されたジャクヤを見て、サイコがいった。
「なんだか熊の背に乗る金太郎みたいね。ジャクヤくん、無様」
ジャクヤへのきつい応援のつもりなのかもしれない。若い呪術師はすぐに反応した。
「なんやと、この冷血女」
口だけは元気だが、ジャクヤの顔色は優れなかった。それでもテルにいった。
「ぼくが移動銃座になったる。自動小銃を貸してくれへんか」
互い違いにガムテープで張りつけた弾倉とともに、テルが自動小銃を渡してやった。重量はほんの4キロほどだが、それでも今のジャクヤにはひどく重そうだった。タツオはジャクヤの身体が固定されているのを確認していう。
「最初の陣地に戻るぞ。そこで陣を固めたら、あとは体力が許す限り持久戦だ。まだまだジョージの4軍は抵抗を続けている。ぼくたちも負けられない」
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