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「どうしたの?」 「えっ、と。」 飛び出した言葉は消えない。 「・・・先輩、今度甘いもの食べに連れてってくださいよ。」 「甘いもの?」 「ほら、今日帰りにケーキ屋さん、あったじゃないですか。  あれ見てから美味しいスイーツが食べたくて食べたくて。」 こんな下手な誤魔化しするくらいならこの場で告白でもした方がよっぽど響くだろうに! 飛び出した言葉は、やっぱり消えない。 あはは、と声に出しながら先輩の顔を伺う。ああやっぱり困ってる。 「なーんて、厚かましいですよね!バイト代貯めて近所のケーキ屋行きますよ。」 「・・・そうだね。もしくは好きな男にでも連れてってもらいな。」 だから貴方を誘うのに!! 「あはは、そうします。」なんてもごもご呟くと、先輩は立ち上がった。 『まもなく、岸和田、岸和田。』
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