秋天優先出走権を我が手に!

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秋天優先出走権を我が手に!

ポクポクポク。 ザクザク………。 埋めて埋めて。 ポクポクポク。 ザクザク………。 埋めて埋めて。 「サラちゃん、わかったから許して、お願い」 「許す?イミフ~」 ポクポクポク。 ザクザク………。 埋めて埋めて。 「いや、マジで悪かったって。なんか買ったげるからさあ」 「サラこれといって欲しいもん無いし」 ポクポクポク。 ザクザク………。 埋めて埋めて。 「サラしもんはもう勘弁してくれ~!」 サラしもん。 ほう。 「かいさる先生。あんたが今着てるのはなんだろうね」 「………ボソッ、ワンピース」 「聞こえない」 くっ!っと歯を食い縛るオサル。 「おら、言って」 「ワンピース水着」 「それさあ。先生のロッカーにぎっしり入ってたうちの一枚なんだけど?もしかして私とミズキンダ用かなあ? ねー。それ私に着せて、何やらせる気だったのかな?マジ女子プロに売る気だったのかな?」 「……ごめんね。縄ほどいてくれたら土下座するからさ」 土下座なんか要らんわ。 「だってさ。おいしかったんだよ、あの社長が持ってきた話。 ミズキンダとペアで一年契約で1億出すって言ってきたんだよ。 そんでフランスで、デビュー戦やってさ。ヨーロッパ渡り歩いて観光できてさ」     
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