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その夜只野はなかなか眠れずにいた。
「コショコショコショ。」
隣では妻と次男が眠っている。
「コショコショコショ。」
いくら耳を塞いでも耳障りな内緒話は聞こえてくる。
「コショコショコショ。」
見えない視線も感じている。
『一体誰なんだ?』
「コショコショコショ。」
『何で僕に構う!!」
「コショコショコショ。」
『もう止めてくれ!!』
「コショコショコショ。」
『もう止めてくれ!!』
「コショコショコショ。」
『もう止めてくれ!!』
只野は耳を塞ぎひたすら心の中で叫んでいた。
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