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妻はそんな只野を見ておかしいと感じる。
只野の額に手を当てる妻。
火傷しそうに熱い。
妻はあわてて只野に言う。
「すごい熱じゃない。
薬……薬を飲もう?」
ダイニングに行き、コップに水を注ぐ。
朝の薬を持って只野の元へ向かった。
「さぁ、薬を飲もう。」
「違う!」
只野はもうろうとした意識の中で叫び続ける。
一向に薬を口にしない只野に苛立ちを覚える妻。
異変に気づいた実母も様子を見にやってきた。
「どうかしたの?」
「ええ、すごい熱なんです。
とりあえず薬を飲ませようとしたのですが……。」
只野はうずくまったまま
「違う!」
を連呼していた。
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