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「どうしましょう?」
妻は実母に相談する。
実母は只野の前に座り話しかけた。
「おっくん。
何が違うの?」
「違う!
違う!」
まったく取り合おうとしない。
いや、何かに怯えて実母の声すら聞こえていない感じだ。
しかし実母は話しかけるのを止めない。
やがて只野は実母の言葉に答えるようになる。
「おっくん、何が違うの?」
「ダメ、そんな大声出したら聞こえちゃう。」
「大声なんて出してないわよ。
それに誰が聞いてるの?」
実母が只野に問いかける。
「盗聴器が……。」
「盗聴器なんてないわよ。
気にしすぎ。」
実母は只野の背中をなでる。
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