私はスーツアクトレス

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そして面接から一週間後に通知が来た。 『貴殿の熱意に面接官一同、敬服致しました。 是非、<蛇苺の女王>をお願いします』 え?顔出しの悪のラスボス? 露出度の高い、黒のコスチュームに髪にはキラキラ輝く、青紫色のイチゴのティアラ。 その上、背中からニョッキリと大蛇が顔を覗かせるという、一体何をどうしたかったのか自分でもわからない女王。 だけど、ステージ上で子供たちの悲鳴と怒号を浴びながらも、まんざらでもない私。 こうして私の夢は違う形で叶ったのだった。
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