三国志蜀の中原制覇編(220年代

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 これは命がけの戦争だ、敵を騙すな、騙されるな。信義なくして国は建たん、だが謀議なくては立ち行かん。相反する全ては役割の違いで解決だ。  さて、領内の情報更新だが、ここをはなれて長安に居る間に随分とマシになったなったものだな。  蜀への輸送路の整備、都市の拡張、住民の教化、どれもどれも納得いく推移を見せている。状況を探る意味からも一つ仕掛けてみるか。  こういった飄々とした動き、得意とするのは呂軍師だが、困ったものだな手駒が無い。自分で考えるしかないか。 「寥刺史の政務はどれもこれも非常に理にかない、国家の意志を反映してきていた。よって朝廷にその功績を上奏し、報いてくれるよう働きかける」  これは事実だ、朝廷でも無視は出来まいよ。領地を奪われたことを非難するならば、戦争で負けたやつら全員をそうしなきゃならんしな。  何より領土の防衛は刺史の守備範囲ではないぞ。  ポカンとした顔のやつらが多い、こいつらは居るだけの枯れ木だ。 「某が上奏文を認めましょう。時に署名はどちらのもので?」 「ふむ、そうだな」
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