三国志蜀の中原制覇編(220年代

476/1235
前へ
/2630ページ
次へ
 名義か、謀反人と言っても官職を剥ぐだけの力しかあるまい。ゆえに中侯を使ってきた、これを継続だな。しかし侯にそういった推薦権は無いか。  他に変わらず効力を持ち、寥化では手を出せない部分。 「島特進中侯で押印しておこう」  朝議への参列権限と劉姫の夫である部分は事実で変えようも無い、これを無視するだけの力、まだやつには無いだろう。 「御意に」  劉氏も馬氏もきっと軟禁はされても危害は加えられん、俺を除けば彼女らは利用価値が産まれるわけだからな。何より害するのは一門が大反対する、俺は憎くてもそちらは認めるだろうさ。 「魏と呉の状況報告を」  諸外国の諜報担当、それも首都経由のものでしかないが今は最新情報をこれで我慢しておくしかない。  文官が進み出て知りえる内容を吐き出す。 「呉は洞庭湖での水軍調練並びに、海岸側の都市で交易を盛んに行い国力を増しております」  水軍は強力だ、河を越えられるかどうかの部分で防衛に致命的な差がつく。魏が攻め込めないのも大軍を渡すことができないからだな。
/2630ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3370人が本棚に入れています
本棚に追加