三国志蜀の中原制覇編(220年代

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 何せ川幅がキロ単位である、中国が平地で高低差がない地域に住んでいると特に知っておくべきだ。  山間はそもそもが通り抜け不能。 「交易についての詳細はわかるか」 「日南や合浦あたりから、南越方面の交易船と取引をしているとか」  地図を確かめる。交州の士一族が支配者だったな、孫権への波及速度はワンクッション入るか。 「インド、マレーシア、ヴェトナムあたりを経由してこちらだな。香辛料や虎などの野生動物の牙や毛皮、あの辺はダイヤやルビーなどの産地だったか」  聞いたことが無い単語で一杯だろうさ。結果として国が潤う、今はそれだけが重要だな。これをどのように邪魔をするか、ここで孟獲大王なわけだ。 「絹織物に花椒、桂皮に、八角を集めて孟獲大王のところに送れ。交州に行く前にこちらで交易を行い動きを遮断する」 「その交易品をどのようにしましょう?」  下級官吏の頭ではそこまでだな。ゴールが見えているならわかりそうなものだが。  チラッと蘭智意を見る、視線を合わせてきた。 「蘭智意将軍ならどうする」
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