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「城を守るは戦術、ならば目的をくじくが戦略。もしお許しいただけるならば、霊平県を破壊し住民を西に移します。街道を封鎖し、山の西に塞を置いて迂回に時間が掛かるようにさせます」
「むむむ」
進路をとる意味を消失させるわけか! 確かにそうされては呉としてはどうにもならんぞ。
欠点は住民の処遇と、こちらの進撃路としても利用不能なところか。だがここを通り攻め込むことはないし、住民など少ない、どうとでも強制移住させられるぞ。
封のやつ、いつの間にか視野が広くなったものだな!
「策を講じる、お前は今暫く雲南に戻れなくなるぞ」
「なんなりとご命令下さい!」
癒笙城に入り謀議を詰める。二人の参軍も立ち会わせ策の概要を説明すると唸りをあげて頭をたれた。
どこか自信を失ったかのような表情で、こころなし影を落としているようにも見える。
こいつらはこれからの人材だ、委縮されては困るぞ。
「良いか、お前達に足りないのは能力ではない。幕に入れたのは才能があると感じたからに他ならん」
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