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懐に入り込まれてしまえば押しとどめる策はもう使えない、曹真を討ち取る案が浮上はするがどこまで進出してくるものか。
「第二報が届くだろう。お前はここで休んで構わん、直ぐに雲南で軍議を開くぞ、主だったものを招集だ!」
返事をすることも出来ずにその場で倒れてしまった伝令を、今まで使っていた寝台にまで運んでやり着替える。
ここをどう捌くかで蜀の未来も俺の未来も変わるぞ。全体がギクシャクしてる今だからこその決戦兵力で攻めて来る、こいつは曹丕の度量ではあるまいな。
いち早く太守の座につくと皆が集まるのを待つ。一番乗りは陸司馬、次いで李信だった。そこからは武官を先にして文官らが集まって来た。
挨拶もそこそこにまだ外が暗い中、燭台の灯りを頼りに軍議を開催する。
「魏軍が蜀に侵入してきた。三軍合わせて三十万の軍勢だ」
聞き及んだ中で最初に伝えるべき重要情報をまず開示する。どこに向かって動いているかを明らかにして、第一報であることを補足した。
蘭智意が一歩進み出て意見する。そうだ、こうやって自分の考えを述べて欲しかったんだ。
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