三国志蜀の中原制覇編(220年代

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 訓練兵を正規兵に替えられるならば、軍隊として充分な戦力を期待できる。俺の指揮に従ってくれるかが問題だが。 「非才の身なれど、全力で。広場で訓示を行います」  お見通しなわけか、さすが張裔太守だ。正式に指揮権の委託を受けた、不満がある者はこの時点で置いていくことにし、漢中軍一万を得て民兵五千と交代。  李封と南蛮軍五千、漢中軍一万、霍礼翊軍校尉と永昌騎兵二百、鳳珠羽空王と南蛮騎兵五百、羅憲に陸司馬と親衛隊、益州で集めた地方の警戒軍一万。雑多な集団だな。  それと夏が終われば南蛮兵は役に立たなくなる、いずれにしても時間制限はよく見ておくべきだ。  漢中兵を抜いたことを悟られてはならん、軍旗は差し替えだな。漢中軍と警戒軍に『右』の旗を与えてひとまとめにする、これは右都督の権限で運用するとしよう。他の地域の軍旗ではあいつらも気分が良くないだろうしな。  訓示を終えると、日を跨いで移動を行う。城外に築いた簡単な砦は漢中に残る正規兵二千が詰めて守ることにして、南門から西回りで戦場を離れた。 「島将軍、後方に魏の接触部隊が」
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