三国志蜀の中原制覇編(220年代

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「魏延の涼州刺史を解き、新たに持節左将軍都督永巴江州領荊州刺史南鄭侯とし、五百戸を加増する」  後方地になった涼州に魏延を置いておくのは勿体ないからな。永安方面の司令官に任命して、冷将軍らを指揮下に置いて中央の要になってもらう。寥紹には南蛮刺史に返り咲いて貰い、民政を担当させる。  あそこは兄弟が居る限り絶対安定だ。孔明先生は官職据え置きで、黄金や絹を下賜されるってことでお終いか。最後が俺だ、一番戦功を得ている。 「南蛮に於いて呉軍を防ぎ、永安の防備を整え、関中の敵を討ち、漢中を援け、雍州を回復し、曹真を始めとし張合、徐晃、曹洪らの魏将ことごとくを退け戦を蜀の勝利に導いた功績は多大だ」  行った全てを明らかにし、一つ一つに対して功績を称賛する。これらのうち一つでも成せば充分な恩賞を得られるだろうとの説明は地均しってことか。これが丞相の仕事というわけだ。  だまって耳を澄ませて聞き続ける、何かを見て語るわけではなく、全員の働きを熟知している。流石と思うね。 「勅令を賜りし島介を、使持節仮黄鉞大司馬大将軍大都督大鴻臚領京兆尹儀同三司附馬中侯とし、二千戸を加増する」
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